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オンラインゲーム「無限のファンタジア」のキャラブログ。                                                                     超絶気侭、低速更新、同背後キャラ共用。ゲーム関係者なら、コメントいつでも歓迎ですvv
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背後>はい、覚悟しようか★

ハニ>いきなり何?

背後>お前の武器強化を申請してきた。予想通り ハープ だ。

ハニ>練習・・・・しなきゃだめ、だよね?それ?

背後>勿論★まあ申請したのがこんな時間(現在夜中の1時42分★)だから受理は明日だろうがな。

ハニ>そっか。・・・まあ・・・まともに弾けるようには・・・・する、よ・・・(ダラダラ

背後>お前の相棒になるんだから、仲良くしろよ?ちと気難しいお嬢さんだぜ?

ハニ>うん。わかった、わかったけど、お嬢さんって言うのやめて?余計気を使うじゃない。

背後>だってお嬢さんじゃんかー。

ハニ>そうだけど。もー。

背後>んじゃ、武器の物語や設定は追記にて。

****************************************************

「あ、れ・・・・・?なんで・・・?」
それは、偶然の出会い―。

未知との遭遇

私物の整理をしようと掃除にかかったのが数日前。
奥に押し込んだものを出したりしていると、どうにも終わらないのが片付けである。
そんな中、物置の最奥に、隠すように入った荷物がひとつ。
郷里から出て既に数え切れない年月を経たにもかかわらず、開けた事のない荷物だった。

「こんなもの・・・・持ってたっけ・・・・?」

自分に覚えが無いというのもどうかとは思うが、開けた形跡もない。
不思議に思って箱を開けると、懐かしい香の香りが微かに薫る紙が一面に敷き詰められている。

「これは・・・おばあちゃんの香・・・?でもまさか、紙、だらけ・・・ってこと無い・・よね?」

がさごそと紙を外に出しながら、少し感傷に浸る。
父母が限りなく気侭で自由な性格だった為、幼い頃ハニエルは祖母に育てられた。
限りなく遠い記憶に、今は顔すらおぼろげだが、優しかった祖母。
清らかな心であれと願い、母ではなく自分に蓮の髪飾りを渡した彼女。
しかし今、祖母の記憶は、ぬくもりの思い出とこの香りくらいのものかもしれなかった。
懐かしい香りが呼び覚ます様々な思い出に、少し切なくなる。
とにかく紙をどんどん外へ出すと、やがて硝子のような物が手に当たるのがわかった。

「なんで・・・こんな、物を・・・・。」

取り出してみると、それは。
硝子で作られた、精巧なハープだった。
三日月の下で、今まさに綻びかけた蓮が掘り込まれている。
ピンと張られているはずの弦は今は無く、下の方にまとめてあった。
一通の手紙と共に。

”これは、お前の母と一緒に、悩みぬいて決めた送別の品です。
歌うことが好きなら、いつか必要になると思います。
絃はあなたの手で張りなさい。心を込めて、よろしくと言うのですよ。
いつも澄んだ音がお前の周りにありますように。
愛しい孫へ、祖母より。

追伸。このハープの、名は―”

風化しかけた手紙から読める古い文字に、懐かしい筆跡。
泣きそうになるのを必死に堪えて、名を呼んだ。

「Bel Canto ・・・ って・・・いうんだね・・・。」

涙が落ちれば手紙は今度こそ読めなくなってしまうだろうから、早々に直し、ハニエルはハープと向き合う。
大型とは言え、膝に乗せて弾く事が出来る大きさだろうか。
透明な本体は見ていると引き込まれそうであると同時に、いつ壊れてもおかしくない儚さを感じさせる。
ハニエルはこれまで歌いはしてきたが、はっきり言って楽器はあまり上手くなかった。
特別必要でもなかった為に、練習もそう必死にしなかったのだ。
しかし、この美しい楽器を、託されたからには・・・そうも言ってられないだろう。

「ベル、って・・呼んで構わない?・・・まだ、私は本当に未熟だけど。一緒に、歌おう?」

人に話しかけるように、声を掛けた。
後で絃を張ろう。それくらいは出来る。
美しいこの子の機嫌を損ねないくらいには、ならないといけない気がした。
硝子製の楽器は澄んだ美しい音が出る分扱いが難しいと、噂に聞いたこともある。

「これから、宜しくね。ベル。」

にっこりと微笑みかければ、窓から入り込んだ風が香の香りと共にハニエルを包み込んだ気がした。

+了+

***************************************

というわけで。
大型魔楽器←、Bel Canto(ベル・カント)の誕生です。
祖母がこんなでかいものをどうやって送ったかとか、なんで奥にしまいこまれてたかとかはスルーの方向で←

ちなみに、ハニエルはかなりのばーちゃんっ子でした。
精神年齢がしっかりするまで育てたのは祖母です。父母は気侭すぎて教育に適さなかったので。
父なんかはたまに帰っては酒場に連れて行ったようです。素行不良の元凶←
(セイレーンなので、精神年齢で言うと0~10歳までは確実に祖母に育てられた感じ。)
まあイロイロあって家を出るのですが、その前後の荷物がベルちゃんだったようです。

ちなみに硝子製の楽器、ハープは無いのですが←、琴は実在します。
琴・バイオリン・尺八?は見た気がする。
繊細で澄んだ、綺麗な音で、光の加減で青みがかって見えたりするんですよ。
琴があるならハープもよかろう、と作った設定でしたが・・・・はてさてどうなるか。
(現在申請のみで現物はまだチェック中の為)

楽器の設定は以下。
名前の語源はイタリア語、音楽用語より。本当は多分歌唱法の呼称(笑)
ハニはこれを機に真面目に練習して、気難しいベルちゃんを弾きこなせるようになって貰いたいものです(笑)



名称 :Bel Canto
設定 :<美しい歌>の意を冠する硝子製ハープ。月下に綻ぶ蓮の花が刻まれている。
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